誰もが対象になる可能性があるリベンジポルノ
まず、ハッキリと言わなければならないことは、リベンジポルノ防止法が成立したからと言って、ネット上で一度アップされたデータは、完全に消すことは限りなく難しいです。
というのも、ネットで一度でも公開されたデータは、誰もがコピーすることができるため、仮にご自身のブログやフェイスブックなどで消されても、他の第3者がデータをネット上にアップすることができるため、画像や動画が流失してしまうと、もはや個人では全てを抑えることは限りなく不可能に近いです。
特に、今回のケースは下着姿や裸・SEX中の画像や動画となるので、拡散されるスピードが恐ろしく速く、ご自身が消した時には世界中に公開されているケースも多いです。
少し話を挟みますが、リベンジボルノと言えば、男性が以前付き合っていた女性への嫌がらせとして考えられている方が多いのですが、実はその逆もあり、男女関係なく被害が報告されています。
ただし、現状は男性よりも女性の方がリスクが高く、公開されているものの多くは女性が対象になっているものばかりです。
今後は男性も被害が増えることが予想されますが、今以上に嫌がらせが増えることは確実だと思います。
では、この対策方法ですが、恋人であっても下着姿や裸の画像や動画は一切撮らせないということです。
これが一番の対策となります。
ですが、自分の大好きな人から撮りたいと言われると、嫌われたくない思いから、OKする人がほとんどです。
仲良く付き合っている時なら何の問題もないのですが、別れた後は話が別です。
どのようにそのデータが利用されるかは、撮った本人の意思によって左右されるため、それを脅しに利用されるケースもあります。
ですから、もし撮られた経験がある方で、現在別れようと考えている方は、相手を刺激しないようにデーターを破棄させてください。
刺激させると何をされるかわかりませんからね。
さて、一番の問題は自身のデータがネット上にアップされてしまった場合ですよね。
どこにアップされたのかわかっている場合は、速やかにその会社に連絡してデータを消すように伝えてください。
次に、アップされたデーターは世界中からアクセスして見ることができるため、データを保存されている可能性があります。
そのため、早い段階で消さない限りは、残念ながら完璧に消すことは不可能だと思います。
消してもアップされる・・・という繰り返しになるからです。
しかし、今回のリベンジポルノ防止法が成立したことで、リベンジポルノは犯罪になりました。
その内容は、
「個人的に撮影した性交や、それに類似する性的な画像記録などを不特定多数に提供した際、3年以下の懲役、または50万円以下の罰金を科す」
「画像記録を拡散させる目的で特定の者に提供した場合も、1年以下の懲役か30万円以下の罰金」
となっています。
以前は微妙な判定などがあり、犯罪扱い出来なかったケースも多かったので、少なくても進歩はしたかと思います。
ですから、被害に遭われた方は弁護士に相談してください。
また、弁護士に依頼することで、現在アップされているサイトや検索結果から削除することもできます。
お値段は別料金がかかってしまいますが、早い段階であれば拡散の被害も少なくなるので、できれば依頼した方がいいと思います。
ただ、デメリットとしては、弁護士や警察に話す場合、ご自身のアップされた画像や動画を証拠として見せる必要があります。
そのため、嫌な思いをされる方も少なくありません。
ですが、放置するとどんどん被害が広がって行くため、今後のためにも勇気を出して相談してみてください。
また、探偵に依頼し調査してもらうことも可能です。
その道のプロが在籍していますので、色んなアドバイスを教えてくれると思います。